心理臨床オフィスポーポのブログ

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受け継ぐことの難しさと尊さ――『Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものがたり―』について

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大阪・中之島にあらたに開設された大阪中之島美術館に行ってきました。現在、『Hello!SuperCollection 超コレクション展 ―99のものがたり―』という特別展を開催中です。

nakka-art.jp


この展覧会は、開館までに40年をかけて大阪市が収集してきた美術品を総まくりできるような内容になっています。


佐伯祐三の『郵便配達夫』やモディリアーニの『髪をほどいた横たわる裸婦』など、“名物”作品の展示もあります。

また、サントリーミュージアム天保山など、大阪市に生まれては消えていった美術館から寄託されたり譲り受けたりした作品も多数あって、大阪市の変遷やそこで何が動いていたのかということに思いを馳せつつ、つながりと信頼によって美術作品が受け継がれていくことの尊さを実感できました。

個人的には、心斎橋にあった展示室(旧出光美術館)で出会って、大阪モダニズムを突きつけられた、前田藤四郎の作品をまた見られたのが、とても感慨深かった。

 

件の佐伯祐三作品など、館の“推し”の作品は、写真撮影もできます。


設置が決まってから、荒波・吹雪を乗り越えての開館です。灯を絶やさぬように、コレクションを散逸させないように、思いを燃やし続けた(これがいかに困難なことであるか!)関係者の方々の思いが、物量・熱量として伝わってくるような展示でした。


今のご時世に人が集まるところに出かけることには難しさもありますが、入場制限がかけられていて、密にならない環境が維持されていました。できれば事前にチケットを購入して、安心できるようでしたらぜひ、出かけてみてください。